2023年11月15日
(株)ビジョナリーホールディングス
(株)VHリテールサービス
代表取締役社長 松本 大輔 様
日本色覚差別撤廃の会
会長 小田 愛治
色覚補助メガネの販売中止のお願い
その節は本会との協議でお世話になりました。
あらためて簡単にふりかえりますと、4年あまり前の2019年初頭にメガネスーパー店頭で「色覚補正メガネ」(当時の名称)の不適切な大型広告シートを目にしたことを発端として、メガネスーパーの担当職員*(レンズ製造のネオ・ダルトン社・足立公社長も同席)と高田馬場店で本会役員数名が面談したところです。その際に強く申し入れた問題点――特に当事者家族の不安につけ込むような店頭大型広告シートの表示内容、エビデンス(根拠)不明で「優良誤認表示」まがいの両社サイト上の数多の広告表示をめぐり、その後の対応状況についてメールを中心に確認・協議を重ねた結果、一定の修正が図られたのでした。
*磯川進 MSアイケアスクール 主任講師 (肩書は当時。以下同じ)
ただ、店舗側から「問合せが減っている」との訴えがあるとして、年末に突然「店頭シートを復活させる」と連絡が入り、年明けに急ぎ本会役員との面談を設定。ビジョナリーHDの担当職員**が加わるなかで、店頭シートの約束反故について厳しく批判、その撤回を確認したところでした。ところが直後から、遺憾ながら一切の応答を断ち切られた次第です(したがって、面談内容が社内でどのように報告・共有されたのか不明)。
**吉野正夫 アイケア事業本部 R&Dグループ ジェネラルマネージャー
さて先般、御社においては星崎尚彦前社長が引責辞任し、旧弊を改め新体制のもと新たなスタートを切られているとお聞きしています。この時期、会社として前社長時代の業務内容や製品・サービスを点検・検証をされておられると推察いたしますが、本製品「色覚補助メガネ」は正に前社長の就任後まもない2016年頃から販売され始めたものでした。
上述のように本製品の機能性色覚レンズそのものについて、98%余りの有効性を謳うなど、科学的根拠への疑問を当初より本会から指摘してまいりましたが、甚だ疑わしい製品との不信感がいよいよ増さざるをえません。
この際、御社には問題ある販売方法を改めていただくことはもとより、本製品の信頼性そのものへ踏み込んでご検証いただき、販売中止について是非とも英断されることを衷心より要請する次第です。何とぞ格別のご高配のほど、よろしくお願い申し上げます。
なおご多忙のなか恐縮ですが、ご回答は下記メールアドレス宛に、11月30日(木)までに必着でお願いいたします。
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